あなたのペットの祖先はどんな食事をしていたのでしようか。 あなたのペットの祖先が野生に生きていたころの日常生活で考えてみましょう。彼には愛情をそそぎ、生活に必要ないろいろなものを与えてくれるオーナーはいませんでした。わたしが後に述べる事がらを理解していただきやすくするために、ずっと遥かにさかのぽってみましよう・・・・。 彼は森の中で朝早く自覚めました。彼の近くには朝食のフードが入ったポールはありませんでしたが、そんなことに驚いたりはしませんでした。これまであったためしはなかったので・・・・。彼が驚いたのは、夜中じゅう大切に前足でかかえこんでいた獲物の食べ残しが、いまいましい何かの動物にかっさらわれて消えていたことなのです。まあ、とにかく起きてしまったことです。いつものように起き上がり、歩いたり、何か捜して嗅ぎ回ったり、何かによじ登ったり、うろついたり、走ったり一一一要するにおきまりの動作をして過ごしました。さて、おじいさんの、ずっと前の・・・・・おじいさんは、獲物を殺すとまず腸、肝臓、心臓、胃そして脾臓を食べました。もちろん知っての上ではありませんが、このいわゆる内臓の肉には骨や筋肉にはない栄養分が貯蔵されています。獲物の内臓の中には一部消化された野菜、果物、穀類も入っています。これら肉でない食物は不飽和脂肪や炭水化物など、犬や猫にとり必要な栄養を含んでいます(ですから犬や猫は完全に肉食ではないのです。スーパーマーケット商品ではない「ナチュラル」な餌で飼育しようと、犬や猫の自然食は肉だけだという誤った考えを実行して、ペットを病気にしてしまったとんでもない例を多く耳にします)。 次に、彼は獲物の骨、脂身、筋肉を食べますビタミン、ミネラル、酵素、炭水化物、脂肪を得るために・・・・・。そのあと陽なたぼっこをしながら寝そべって、食べた獲物を消化しながら、デザートに昆虫を捕まえたりもします。昆虫ですって?そうです!昆虫は犬や猫に必要なある種のタンパク質とB12を含んでいるのです。ごちそうの後、おじいさんの、ずっと前の・・・・・おじいさん犬や猫は食餌のあとしばらく休んでから、近くの水たまりに水を飲みに行きます。営利本位で製造されているペット・フードのラベルには「フードを与える時は、新鮮な水がたっぷりと入ったボールをとなりに置いてあげましよう」とか「フードに水を十分に加え」ペットがおいしい肉汁と勘違いするような「いい匂いのグレービーにしてあげましょう」という文は、おじいさんたちには想像もつかないことでしょう。また逆に「食事の時、水を飲むとミネラルが利用されずに胃腸を通過してしまう、というプラドリック博士のアドバイスを知らなくても大丈夫だったのです。そのような専門家のアドバイスは現代のペットのオーナーにとってのみ必要なのです。 H・H・ロバートソン博士が言うように、あなたがたがすべきことは「小さな居住空間に閉じこめられている現代のペットに、フードの入ったポールと水の入ったポールを同時に置いたりしないようにする」ことです。放し飼いのペットでは、まずフードを食べ、それから飲み水を捜しにいくものです。決して同時に食べたり飲んだりはしません。 野生であれぱ、何を食ベ、何を食べないか、いつ、どのように食べるかを、自然の中の生活から、自分のカで正しく選択することができました。しかし、現代のペットたちは、与えられた食物や食餌法をそのまま受け入れなくてはならないのです。 “ナチュラル・フード”という言葉は正確にはどんな意味なのでしょうか?シンプルに表現すると、本物のナチュラル・フードとは体の器官と組織に役立つものがもっとも備わった食物ということになります。進化の過程で、犬や猫の体は自然の中でもっともたやすく手に入る食物で健康を維持できるように、素晴らしい適応を遂げてきました。これらの食物を犬や猫のナユラル・フードと呼ぴます。 いうまでもなく、私たちのペットの体は何百万年もの時をかけて、たかだか40年前から工場生産され始めた商業的営利主義にもとづくペットフード製品を食べるよう適応してきたわけではありません。犬や猫は原野から箱入りドライ・ペレットをひきずってきたのでもなく、獲物を缶詰にして巣へ持ち帰ったのでもありません。もちろん獲物を着色したり、防腐剤をほどこしたり、他のいくつもの有害物質を加えていたわけでもありません。すでに述ペたように、これら営利主義的なペット・フードはほんの40年くらいの歴史しかもっていません。40年というのは種がその体の健康を維持するためのしくみをつくりかえるのには全く不十分な年月です。今日のペットの3大疾患はガン、心臓病、関節炎です。しかも、犬や猫がナチュラル・フードを食べていた数百万年間、この3つの病気は実際未知のものでした。これらの病気は人間にとっても主な死因となっていますが、私たちが食物に人為的な手を加えるようになったこの百年間より以前には、やはり知られていないものだったのです。 タウリンという栄養分の話は、ナチュラル・フードが健康を維持できて、ナチュラルでないフードができないかという一つの例証です。ナチュラル・フードはタウリンのようなつい最近までは知られていなかった有用な栄養分を数多く含んでいます。栄養学の推威によれぱ、まだまだ多くが未知のままだそうです(ナチュラル・フードを食べることによってのみ、あなたやあなたのペットは、すでに知られているものであろうとなかろうと、すべての栄養分を完全に摂取することができます。これらの栄養分こそが、過去において、私たちの祖先をガンや心臓病から守ってきたものなのです)。 このタウリンの探究は進行性網膜萎縮という新しい病気にかかる猫の多いことに困り果てた学者たちから始まりました。わかりやすくいえぱ、進行性網膜萎縮とはやがて全盲になってしまう病気なのです。ブラドリック博士はこの疾患についてのドラマティックな医学論文を発表しました。「健康な猫の目を見ると虹彩が輝く血管(これらの血管が目に血液と栄養分をすぺて運んでいて、目の生命を維持しています)に覆われている。しかし、この病気にかかった猫の自は、血管がない虹彩が目の他の部分から離れているように見える。言いかえれぱ、この輝く球があなたを見ることなく見返している。−−−その猫は石のように盲自なのだ。」研究者が最近タウリンを発見した時、この欠乏が猫に進行性網膜萎縮を引き起こす原因となることを知りました。

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